11月12日(火)荻窪小学校にて出前講座「講談鑑賞会」を実施しました

11月12日(火)の午後、荻窪小学校にて五年・六年の生徒を対象に、例年、協議会の「講談鑑賞会」でお世話になっている神田山緑(かんだ さんりょく)師匠をお招きして出前講座「講談鑑賞会」を実施しました。校長先生と協議会会長の挨拶の後、山緑師匠から、「講談とは?」の説明を受けたり、講談で使用する張扇(はりおうぎ、はりせん)を実際に叩かせてもらったりしました。ほとんどの子どもたちは講談をはじめて聴くとのことでしたが、山緑師匠の軽妙な語りと進行のもと、次第に場の雰囲気になじんでいきました。

講談の演目は「耳なし芳一」です。盲目の琵琶法師の芳一が高貴なお方の屋敷(実際は墓地)に夜ごと連れ出され、鬼火の前で平家物語を弾き語りしていたことを和尚が知り、怨霊から芳一を守ろうと芳一の身体中にお経を書きましたが、最後の壇ノ浦の戦いを語る日に、芳一を迎えに来た怨霊にお経を書き忘れた耳を盗られるという有名な怪談話です。会場を暗くし、スクリーンに映る版画の映像を見ながら、全員が食い入るように山緑師匠の講談に聴き入っていました。

今回の出前講座は生徒たちにとって日本の伝統芸能である講談を鑑賞する良い機会になったのではないかと思います。最後にお手伝いの協議会のメンバーと「有難うございました」とお辞儀を交わして、「講談鑑賞会」は無事終了しました。

出演頂いた神田山緑師匠、ご協力いただいた校長先生はじめ荻窪小学校の先生方に御礼申し上げます。そして、行儀よく講談を鑑賞してくれた子ども達に有難うを伝えたいと思います。(記:広報部)