「総集版 荻窪の記憶」 発刊記念シンポジウムと 地域懇談会 7月8日(土)開催 【開催報告掲載】
・開催報告
荻窪の近・現代史を掘起こし後世に伝えることを目的とした「荻窪の記憶」プロジェクト。2017年から2023にかけて5回のパネル展示を実施してきました。その内容を取りまとめた冊子、「総集版 荻窪の記憶」の発刊を記念したシンポジウムと地域懇談会が、7月8日(土)に52名の参加者で開催されました。
第一部 シンポジウム(13:00-14:15)では、プロジェクトメンバであり主要執筆者である松井和男氏、新倉毅氏、丸山英明氏、木村まり氏、展示に協力された杉並郷土博物館分館学芸員の市川芙実乃氏が、各自のプロジェクト活動にかけた思い、活動中のエピソード、苦労ばなしに続いて、冊子を読んで知って欲しいこと、実際に訪ねて見て欲しいこととして、荻窪発展の原点である駅周辺の発展経緯、五日市街道柳窪まで続いたバス通り沿いの今は衰退してしまった商店街、古い地図を重ね合わせると分かる水に恵まれた地域だった荻窪、南荻窪に残る戦前に建てられた洋館、荻窪に移り住んで来た人々などの発表がありました。最後にこれから「荻窪の記憶」をどうして行くべきかについて、デジタルでの情報保存、記憶を引き継ぐ「場」の提供を続けること、人手とコストを掛けない情報収集方法の検討、変化が加速しているまさに今記憶を残すことが大事などの意見が出されました。
第二部 地域懇談会(14:25-15:25)は、4名の執筆者と参加者が4会場に分かれて分科会形式で実施。各会場では参加者から自信の荻窪の記憶が口々に語られ、笑い声が聞こえる楽しい懇談会となりました。また、授業での冊子の活用など子供達に引き継いでいく仕組みが必要・将来懐かしく思い出される街づくりが重要などの意見も出され、皆さん後世に伝えることの意義をあらためて感じられたようです。
<以下は開催案内>
「荻窪の発展と変貌」をテーマに、冊子の執筆者の方々に執筆された部分の概要を簡単に話していただきながら、荻窪地域の近代史・現代史を主体にしたシンポジウムと、地域の方々との懇談を行います。