9月17日(土)、10月1日(土)開催 文学講座「与謝野晶子と源氏物語」(開催報告あり)

【9月17日(土)開催の文学講座「与謝野晶子と源氏物語」】

講師の神野藤昭夫(かんのとう・あきお)跡見学園女子大学名誉教授は、与謝野晶子を大学者に育てたのは「源氏物語」の翻訳だと指摘。現存する「新訳源氏物語」と「新新訳源氏物語」を詳細に紹介しながら、晶子は必ずしも逐語訳とせず、「原著の精神を我が物として、訳者の自由訳を敢えてした」ことで「源氏物語を国民文学に押し上げた」と解説されました。

●講座風景 (9月17日㈯撮影)

講座風景

神野藤昭夫講師

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【10月1日(土)開催の第2回文学講座「与謝野晶子と源氏物語」】

第2回講座で神野藤跡見学園女子大学名誉教授は、与謝野晶子が夫寬の後を追ってパリに行き、彫刻家アウギュスト・ロダンらと会い、広い世界において「新訳源氏物語」を完成させる意義を自覚したことなどを紹介。

さらに全訳の「新新訳源氏物語」の執筆の途中で昭和10年、寬が肺炎で死去したことで一時挫折しながらも、14年には完成。その後15年に晶子は脳溢血で倒れ、17年5月29日に64歳で死去した経過を丁寧に説明していただいた。

●講座風景(10月1日(土)撮影)

「新新訳源氏物語」の新聞記事を説明する神野藤氏

 

 

 

 

 

 

 

●以下は、開催案内

荻窪に住んだ与謝野晶子の「源氏物語」翻訳、「新訳」と「新新訳」(「全訳」)に焦点を当て、晶子の人生とともに浮かび上がる話を文学博士の神野藤昭夫さんにしていただきます。