【開催報告】「趣味の手作りヴァイオリン」のおはなし ~みんなで弾いてみよう~ 1月26日(日)開催
講師は、手作りヴァイオリン製作者の高倉さん。高齢の方から子ども連れの若い方まで幅広い年齢層の23名が受講しました。
アラビアから伝わったラバークという楽器が原型で、16世紀に今の形で作られるようになったヴァイオリンの歴史に続いて、ヴァイオリンの構造に関する説明がありました。興味深かったのは、内部にある「魂柱(こんちゅう英語ではSoudpost)」という表板の振動を裏板に伝えるための棒と、「バスバー」という低音の振動を増幅するための棒が、ヴァイオリンの音色を決定する上で重要な役割を担っているというお話しでした。
娘さんにプレゼントしようと思ったのが切っ掛けで始めたヴァイオリンの手作り、製作には600時間を要し特に大変だったのが97時間かかったニス塗り、『数回塗っては磨き』を繰り返し合計で49回ニスを塗ったそうです。
後半では、実際に手に取ってヴァイオリンの構造を確認したり、子ども達が高倉さんの手作りと市販のヴァイオリンの弾き比べをするなど、ヴァイオリンとの触れ合いを楽しみました。最後に、高倉さんの演奏に合わせて全員で『手のひらを太陽に』と『花』を合唱し講座が終了しました。